八洲文庫

SDGsを超える日本の縄文文化

矢島景介 (著者)
¥ 2,178 (本体: ¥ 1,980 + 消費税: ¥ 198)
数量 在庫 在庫あり

商品説明

自然環境の破壊を推進してきた近代資本主義。グローバルな経済活動、モノの移動が活発化するにつれて、環境破壊の度合いは強まり、もはや引き返せないところまで来ています。
その解決策はどこにあるのか。

キリスト教的価値観を持つ欧米社会から発展した近代資本主義に対し、
自然を大切にしてきた縄文文化を見直し、生活様式や考え方から解決策を探ります。

古代からの世界文明と縄文文化を対比し、また縄文時代から続く日本文化の本質を掘り下げることで、
日本文化の価値を深めた、①世界との比較文化論であり、②現代日本文化論です。
地球と自然。大きなテーマですが、自然を大切にし、畏敬の念をもって接してきた日本だからこそ
世界に提言できる持続可能性を超えた再生可能な考え方に触れていきたいと思います。

目次
まえがき
 ■バングラデシュでの体験
 ■なぜ縄文文化に興味を持ったのか
 ■なぜ今、縄文文化を学ぶ必要があるのか

Ⅰ.縄文文化から私たちは何を学ぶことができるのか
  ~縄文文化(日本文化)とSDGsとの関係~

 ■環境に対する世界的な潮流
 ■SDGsの本質
 ■なぜ縄文文化なのか
 ■気候変動と災害大国日本
 ■コロナによる価値観の転換 
 ■縄文文化(日本文化の根幹)を学ぶメリット

Ⅱ.人類史の中の縄文人の移動
 ■ホモ・サピエンスのグレートジャーニー
 ■日本人の古層の来歴
 ■DNAから見た日本人の祖先
 ■ハプログループで見る地域比較

Ⅲ.縄文人の活動動態
 ■縄文人の高い航海技術
 ■広い交易範囲① ~日本近辺~
 ■広い交易範囲② ~周辺大陸、諸島交易~
 ■交換価値の高い財を持っていた縄文人
 ■鬼界カルデラの大噴火と縄文人の離散
 ■コメの伝播ルートについて
 ■縄文カレンダー

Ⅳ.縄文人のライフスタイル
 ■自然の恵みをいただく食生活 ~縄文カレンダー~
 ■縄文人の食卓
 ■森の守り人
 ■階級社会だった縄文集落

Ⅴ.縄文文化と文明の摩擦
 ■弥生時代の定義が揺らいでいる
 ■文明の結末は自然破壊と砂漠化
 ■ギルガメッシュ叙事詩にみる世界最古の自然破壊
 ■欧米地域の文明と森の破壊① 古代欧州
 ■欧米地域の文明と森の破壊② アメリカ大陸
 ■縄文人の大陸交易移動と「文明」との接触
 ■日本の祖先が選択してきたこと
 ■現代日本人と共通する縄文人の根底の価値観
 ■世界がイースター島になる日

Ⅵ.現代日本人の価値観
 ■日本文化の形成 ~縄文時代からの森の記憶~
 ■日本人の精神文化 あの世とこの世
 ■日本人の精神文化 宗教以前の根底にあるもの
 ■日本人の精神文化 縄魂弥才
 ■かぐや姫にみる日本人にとっての極楽
 ■欧米は価値観が変わったのか?
 ■最後に 縄文的価値観が世界に提示できることとスタンダード化

発行所: 八洲文庫

カテゴリ